古民家蕎麦のコシ旨し 隆仙坊
ある晴れた休日、私寅さんと妻は蕎麦が食べたくなり、かねてより行きたかったこちらを訪問。
りゅうせんぼう。隆仙坊。
古民家の風味。
ほほう、どじょうもあるのか。
夏らしい入り口。
入るとそこは、まるで京都の古民家のような雰囲気だ。広い座敷に回廊がぐるりと囲んでいる。
店内にはゆるりとジャズがかかっている。こんな蕎麦屋も悪くない。さっそくめにうを。
オシャレ。
正直言ってメニューが多すぎて何が何だかよくわからなかった。私はお勧めのどじょうせいろ、妻は店員さんに勧められた2色せいろと言うものを頼んだ。
待っている間も店内を見渡す。不思議なものがいろいろある。
なんともめでたい熊手がある。商売繁盛のシンボルだ。こんな大きなもの、家にも欲しいなぁ。
などと考えていたら、10分ほどで来た。
「まずはどじょうからですねー」
どじょう。どぜう。
柳川のどぜうは卵で閉じるが、ここはそのまま甘辛くにつけている。少しヌルミはあるがなかなかうまい。骨の歯ごたえは良い。ご飯が欲しくなった。
そうこうしてるうちに蕎麦がきた。
歯応えの良い蕎麦。ほんの少しのつけだれをつけ、ぞぞっと頂く。なぜか少し梅の風味を感じたのは、私が風流人だからだろうか?
妻の蕎麦もひと口いただいた。なんとも桜の香りと味が春めいている。
実は有名店だというこのお店。
確かに店構えも料理も接客も一流の風景である。私たち夫婦はまるで京都にいるような錯覚にとらわれた。
80/100点。今度は日本酒に旨い蕎麦でもいただきましょう。