98%の家系ラーメン「喜多見家」
雨の休日、わたくし寅さんはふと家系ラーメンを食したいと猛烈に思った。
郡山。家系。あるのか…
ではここで、家系ラーメンの歴史をひもとこう。興味のない人は下まで飛ばしていただきたい。
家系(いえけい)ラーメンはもともと神奈川県横浜市にある、「吉村家(よしむらや)」が始めた豚骨醤油のかなり濃厚なラーメンを始祖としている。1970年代のことだ。その後「〇〇家」というラーメン屋が横浜に乱立し、一つのジャンルにまでなった。2000年頃には20店舗以上はあったのではないか。「横浜家」「杉田家」「環八家」…
その頃徐々に日本全国に広まった家系ラーメン。そして衝撃的だったのが、家系ラーメンのフランチャイズ展開だ。もともと「東京チカラめし」をやっていたイー・ダイニングがチカラめしの店舗を閉じ次々に「壱角家(いっかくや)」を開店。そのスピードは凄まじかった。
あっという間に首都圏はいっかくやでいっぱいに。寅さんもふと看板につられ入ったらいっかくやだったなんてことは何回もあった。
しかしあそこは違う。家系ではない。油も少なく、スープは粉っぽく、ずいぶんとしょうゆ味が強い。名乗るのは勝手だが、正統的な家系ラーメンではないことを私は読者諸氏に警告しておこう。
さて、 改めて食べたラーメンの話を。
私が赴いたのは「喜多見家」というラーメン家。きたみや、と読む。
早速おすすめのラーメンを券売機で買う。930円は強気。家系ラーメンでは普通「味」と「油」と「麺の硬さ」が好みで選べる。私はいつもは「味濃いめ」「油多め」とするが、今回は初めてなので味は普通、「油多め」のみとした。ノリはトッピングしている(5枚で五十円)。
ふむ。
スープは美味い。麺はどうだ。
お!いいね!うずらの卵は。
美味い!
続いて、卓上の豆板醤とニンニクをいれいれ。
うーん!豆板醤があまり辛くないが、なかなか美味い。
麺の量は少なめな気がするが、まあこんなものか。
粉っぽくもなく、豚骨と醤油が喧嘩もせず、きれいにまとめている。家系マニアとしては一つ個性が欲しいところだが、郡山店はオープン間もないため無理もない。
あ、ちなみにここは東京都世田谷区に本店がある。ホームページはこちら。
http://www.localplace.jp/sp/t200192460/index.html
美味い。
美味いが、本当にごくわずかあと一歩。あと2%!その内訳は…
・海苔のパリパリ具合が弱い
・ほうれん草が少ない
・930円はちょっと高い
・ランチ時はライス無料を
だ。
さて、点数だが、、、郡山の家系を開拓する者として、そして家系の新たな歴史を作って欲しいと願いを込めて、
78店🎊
すみません。
再訪、100パー。次は妻を連れて行かねば。